2013年3月12日火曜日

民可使由之、不可使知之

孔子の「民可使由之、不可使知之」は、「民は由らしむべし、知らしむべからず」と読むとされ、その意味は、「民衆は従わせればよく、理解させる必要はない」とされていました。
文化大革命時に中国政府はそのように解釈して、孔子を愚民政策的考えの持ち主として批判しました。

しかし、素直に読むとそうはならないのではないでしょうか。

「民衆を支配して言うことを聞かせることはできても、理想を理解させることは難しい」、と読むほうが自然だと思います。
People can be ruled, but cannot be learned.に近いのではないでしょうか。
中国語はインド・ヨーロッパ語族でに属するので、日本語より英語に近いです。
ちなみに、この場合のlearnedは過去分詞の方ではなく、形容詞の方だと思ってください。

直近2回の総選挙の結果をつらつら考えているうちに、世論を一方に誘導するのは簡単でも、一人一人の有権者が現状の問題点やそれをどうか解決すべきかをきちんと考えるようにするのは難しい、と思い、この言葉を改めて思い出しました。

ちょっとこじつけ気味かな。

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